バーミンガム・ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」2011年5月21日ソワレ 佐久間&ツァオ
久しぶりに王道な古典を観た〜という感じ。重厚感のある舞台装置とゴージャスな衣装。佐久間さん&ツァオ・チーのパートナーシップが完璧で満足度がさらに上昇。
プロローグでは、照明が暗めで背景も金をつかいつつも全体的に黒でくすみをかけてあったので、まるでマノンでも始まりそうな雰囲気。登場人物すべての衣装が本物の宮廷の衣装のようにボリューム感たっぷり。
ただ、妖精たちの衣装も色を押さえてあって、個々の違いもあまりはっきりしなかったので、もうちょっときっちり分けても良かったように思った。しかも、妖精たちは喜びの精のセリーヌ・ギッテンスを除いて、なんだかとても??だった。バーミンガムを観てこんな風に感じたことはなかったのにな。皆さん、お疲れ?セリーヌ・ギッテンスはロンドンで観たバランシンの「セレナーデ」でも良かったし、さらに成長していた。伸びやかな肢体に、高い身体能力なのだけど、それだけではなくて、ラインの美しさに惚れ惚れした。この役以外はコール・ドで活躍だったが、もっと大きな役につくべき!
ライト版はマイムが結構多いので、ちょっと疲れていたため、所々冗長に感じてしまった。噂の目覚めのPDDは良いアイディアだと思う! 目覚めていきなり結婚よりは説得力あり。主役のPDDもたくさんあった方が良い。しかし、オーロラは大変!
最後のエンディングの金のハラハラは、本当におとぎ話を観ているようでうっとり・・・
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団2011年日本公演
「眠れる森の美女」 プロローグ付全3幕
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ、ピーター・ライト
演出:ピーター・ライト
衣裳・装置:フィリップ・プラウズ
照明:マーク・ジョナサン
国王フロレスタン二十四世:ドミニク・アントヌッチ
王妃:アンドレア・トレディニック
オーロラ姫:佐久間奈緒
フロリムンド王子:ツァオ・チー
カタラビュット(式典長):マイケル・オヘア
カラボス:サマラ・ダウンズマリオン・テイト
リラの精:ジャオ・レイ
プロローグ
美しさの精:ヴィクトリア・マール
お付きの騎士:ロバート・グラヴノー
誇らしさの精:アンブラ・ヴァッロ
お付きの騎士:マティアス・ディングマン
謙虚さの精:レティシア・ロ・サルド
お付きの騎士:ジェームズ・バートン
歌の精:ローラ・パーキス
お付きの騎士:ベンジャミン・ソレル
激しさの精:キャロル=アン・ミラー
お付きの騎士:オリヴァー・ティル
喜びの精:セリーヌ・ギッテンス
お付きの騎士:トム・ロジャース
カラボスのお付きの騎士:ジョナサン・カグイオア、ファーガス・キャンベル、益子 倭、ショーン・マクラフリン、クリストファー・ロジャース=ウィルソン、ルイス・ターナー
リラの精のお付き:アランチャ・バゼルガ、ジェンナ・キャロル、ローラ・ダベンポート、淵上礼奈、
ジェード・ヒューゼン、アビゲイル・プルーダムズ
第1幕
4人の王子:マシュー・ローレンス、ヴァレンティン・オロヴィヤンニコフ、ジョナサン・ペイン、トム・ロジャース
オーロラ姫の友人:ジェンナ・キャロル、ローラ・ダベンポート、淵上礼奈、ジェード・ヒューゼン、アビゲイル・ブルーダムズ、ローラ・パーキス
ガーランド:アランチャ・バゼルガ、ダスティ・バットン、セリーヌ・ギッテンス、レティシア・ロ・サルド、カリー・ロバーツ、ジャン・イジン、ジェームズ・バートン、エンガス・ホール、ロリー・マッケイ、タイロン・シングルトン、ナサナエル・スケルトン、オリヴァー・ティル
第2幕
伯爵夫人: カリー・ロバーツ
王子の側近:ジェームズ・バートン
第3幕
パ・ド・カトル:レティシア・ロ・サルド、ローラ・パーキス、ファーガス・キャンベル、オリヴァー・ティル
長靴をはいた猫と白い猫:ジョナサン・カグイオア、イヴェット・ナイト
青い鳥とフロリナ王女:マティアス・ディングマン、アンブラ・ヴァッロ
赤ずきんと狼:アランチャ・バゼルガ、トム・ロジャース
グラン・パ・ド・ドゥ:佐久間奈緒、ツァオ・チー
指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団
◆上演時間◆
プロローグ 18:30-19:10
【休憩】 15分
第1・2幕 19:25-20:30
【休憩】 15分
第3幕 20:45-21:25