英国ロイヤル・バレエ団「ラ・フィーユ・マル・ガルデ(リーズの結婚)」2010年6月19日マチネ マルケス&マックレー
ストーリーは単純で明快。ちょっと寝不足ぎみだったので、途中で少し飽きてしまった・・・リボンを多用した難しい振り付けは大道芸のようで失敗しないかハラハラさせられたし・・・本物のポニーが出てくるし・・・エンターテイメント性が高いのがちょっとバレエとしては好みではなかった。
といきなり文句で始まってしまったが、良い点もたくさん。
マルケスは多分初見。テクニックもしっかりしているし、演技もかわいらしく、表情も豊か。笑いを取るのも上手。2幕の2人の結婚生活を妄想しているところでは、子供のお尻をペンペンしている姿コーラスにそれを見られて「あ〜、もう最悪〜」と嘆くところが最高だった。小柄ではっきりした顔立ちはマリア・アイシュバルトをふと思い出させた。
ところで、あのリーズの衣装は誰が着ても太って見えるようだ。DVDでレスリー・コリアとマリアネラ・ヌニュズを見た時は随分2人とも肉厚だと思ったが、マルケスを見てもそう思った。でも、マルケスの普段着の写真はと〜っても華奢だし、開演前にソアレスと2人で歩いていったヌニュズもと〜っても華奢だった・・・あの衣装はちょっと不利!!
マックレーは脚が美しい〜跳躍がきれいで、ジュテ・アントルラセの後ろ脚に惚れ惚れ。村の青年というよりは貴族っぽい雰囲気。前回ツアーでは怪我で来日出来ず、コジョカルと東京バレエの「The Deam」でオベロンを見たが、その時より格段にプリンシパルとしての品格を身に付けたように思う。
脇役陣も傑作。フィリップ・モーズリーのシモーヌはすごく可笑しくて、踊りもうまい!ギャリー・エイヴィスはちょっと記憶に残ってないのだが、アランのルドヴィック・オンディヴィエラは実はすごくハンサムなのでは・・・!?あ、もちろん踊りも演技も良かったのだけど、最後のカーテン・コールで真顔になった時にむむむと。「マイヤーリング」以降もがんばって探してみよう。
おんどりとめんどりの脚の動きがとてもリアルで好き・・・それから、エンディング!この効果は絶大。かわいそうなアランもそれなりにハッピーで終わるのが良い。ほんわかした気持ちになれた。
シモーヌ(裕福な農家の未亡人):フィリップ・モーズリー
リーズ(その娘):ロベルタ・マルケス
コーラス(若い農夫、リーズの恋人):スティーブン・マックレー
トーマス(金持ちのぶどう園主):ギャリー・エイヴィス
アラン(その息子):ルドヴィック・オンディヴィエラ
おんどり:ミハイル・ストイコ
めんどり:リャーン・コープ、イオーナ・ルーツ、エマ=ジェーン・マグワイア、ロマニー・パジャク
リーズの友人:タラ=ブリギット・バフナニ、クライレ・カルベルト、
フランチェスカ・フィルピ、ナタリー・ハリソン、ローラ・マッカロク、
ピエトラ・メロ=ピットマン、サイアン・マーフィー、サマンサ・レイン
村の公証人:トーマス・ホワイトヘッド
公証人の書記:ミハイル・ストイコ
その他、村人達、穫り入れをする人たち、馬丁たち:英国ロイヤル・バレエ団
指揮:ダニエル・キャップス演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
◆上演時間◆【第1幕】 13:00−14:10
休憩 25分
【第2幕】 14:35−15:20